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     |  | ▼kasagoさん: はじめまして
 臨床工学技士をしておりますujiieと申します。
 詳しいことはkusakari先生やすーさん先生が、きちんと回答してくださると思いますが、
 先に書き込みをさせていただきます。
 勉強不足、経験不足ですので間違っているかもしれませんのでご容赦ください。
 
 >Vチャンバーに下から1〜2cmくらいの血塊が残るのですが ダイヤライザーに残血が無ければOKとも言われたのですが 気になります・・・
 静脈側チャンバーにある血塊は、大きいものはチャンバー内フィルターでとどまり、体内へ流入することは無いと思いますが、細かい塊が体内へ流入する可能性を完全に否定できないと思いますので、完全な安心を得ていただくためにはチャンバー内の血塊もないほうがよりベターではないかと考えます。
 
 血液透析時に、凝固を起こしやすい原因としては、@低血流量A高ヘマトクリット値B高い除水速度設定(過濃縮)C再循環
 D輸血(透析中)E脂質製剤輸液(透析中)Fチャンバでの空気接触や乱流Gシャント脱血不良(過度の陰圧)等があげられますが、kasagoさんの書き込みからですと、そのような問題は起きていないと考えます。
 
 >ヘパリンは骨粗しょう症?になるとの事らしく量的に悩んでいます
 ヘパリンによる副作用には、教科書を開きますと、出血以外では、@脂質代謝異常A血小板活性化B骨脱灰作用CATVの欠乏DアレルギーE陰イオン交換樹脂や陽イオン膜への吸着F残腎機能が残っている患者では低アルドステロン症と高カルシウム血症の増悪の可能性GHIT(ヘパリン起因性血小板減少症)H掻痒感I高カリウム血症J骨粗鬆症(ヘパリンの長期使用で来しうる。)
 不安ばかりを煽るようで申し訳ありません。
 ただ、これはあくまでも起こりうる可能性の話であり、使用=副作用の発生では無いと考えます。
 またこのようなヘパリンによる副作用への不安は、抗凝固剤を低分子ヘパリンに変更することで軽減できるのではないかと考えます。
 主治医とご相談の上で、抗凝固剤の変更していただくのも一つの方法だと思います。
 
 >適正使用量?DWでかなりの差があるのでしょうか?
 >DW85で4時間透析だと どのくらいの量が良いのでしょうか?
 抗凝固剤使用量は、個人差がありますので同じDWだから投与量が同じだということはなく、残血や止血等も考慮して投与量が決定されます。
 
 また、投与量を決定するにあたっては、活性化凝固時間(ACT)も指標にしますので、透析開始前と透析開始2時間後でACTを測定をされてはどうかと思います。
 
 まだまだ知識も技術も足りぬ技士の書き込みですので、ご参考にならないかもしれませんが書き込ませていただきました。
 
 
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