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▼Taroさん:
血圧を管理するのは心筋梗塞や脳卒中を予防するためです.之は,腎不全ではない方も同じ.腎不全ではない方々は腎不全を予防するという目的も加わるでしょう.また,高血圧症では糖尿病の発症率が上がるという報告も有りました.
血液透析の患者はやや高めの血圧(透析開始時の血圧)が良かろうとされています.それは,血液透析中に低下する,血液透析後に低下する事が多いから,血液透析前は少々高めで良かろうと言う事ですね.
小院では,よほど設定体重が間違って低すぎるか,よほど大量に除水しなければならないというようなケース以外では血液透析中に血圧が下がる事は稀です.したがって,血液透析中も120〜140/ の血圧で維持できる事を理想としております.もう少し低くても大丈夫です. 家庭血圧も,非腎不全患者の目標値と同程度を目指しております.
また,
血液透析中(あるいは医療施設内に居るだけで),血圧が上昇し過ぎる人たちも居ます.
こういう方を,透析中の血圧だけで判断すると過剰に降圧剤を出す事になり,日常生活が危ぶまれます. したがって,いわゆる白衣高血圧気味の方では家庭血圧を重んじて降圧剤を処方します.
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