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患者さんもお悩みの事が多いでしょうが。刺す方も悩み多い事です。小生自身も。
多くの透析施設では看護師、技士、全ての方が穿刺できる様にというのが基本姿勢でしょうか。
しかし、実際には穿刺に向かない人というのも居ます。もちろん、そういう方でもきっちり指導すればある程度の事は出来るようになります。
技術の無い方でも容易に刺せるシャントも沢山あるでしょう。
当院の場合は、ある程度やらせて見て進歩が期待できそうにない方には、穿刺メンバーから外れていただきます。
その前に、穿刺メンバーになりたいと希望しない方も居ますから、そういう方は最初から練習もさせません。
当院では、何となくやってみたいな〜程度の意識の方には練習もさせません。
逆に、本人がその気が無くても、この人は鍛え上げて将来の中核になってもらいたいとい方は小生がマンツーマンで教育します。
他所の施設で何年も穿刺経験があっても、穿刺メンバーになれるわけではありません。
穿刺ができないと、B級のスタッフと感じてしまうかもしれませんが、下手なのを放置して患者さんに苦痛と、シャント障害のリスクを負わせるわけにはいけません。
穿刺が出来なくても、やらなければいけないたくさんの仕事のうちのどれかをウマく出来るようになればそれでよいと思います。
例えば、プロ野球の選手は全員がボールを投げる技術は素晴らしいわけですが(稀にそうでは内皮とも居ますが)、だからと言って全員がピッチャーをやれる訳ではないし、その必要も有りませんね。
また、チームの中にはスコアをつけたり、投球練習でボールを受けるだけのキャッチャーも居るわけです。
いろんな人がいろんな仕事をこなすからチームが存在できるわけで、穿刺が出来ない(やらせてもらえない)からと言って、卑下する必要は有りません。
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