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臨床意義
アミラーゼは,そのほとんどは膵と唾液腺由来のものである。
血清および尿中アミラーゼの測定は血中への酵素逸脱の程度を表すので,主として膵疾患の診断に重要である。よって膵炎,膵管内圧上昇などが起こると逸脱が増加する。この変化は,膵内外分泌機能や膵管などの変化よりも早期に起こり,病勢をよく反映するので,膵疾患のスクリーニング,早期診断,経過観察に役立つ。しかし,アミラーゼは膵ばかりでなく唾液腺でも多く産生されるので,鑑別にはアミラーゼアイソザイムの分別定量が必要である。
異常値を示す病態・疾患
上昇する疾患
腎不全、膵疾患、胆道十二指腸疾患、唾液腺疾患、アミラーゼ産生腫瘍、マクロアミラーゼ血症、肝疾患、高唾液型アミラーゼ血症
減少する疾患
肝硬変、糖尿病(重症)、唾液腺摘出、膵摘出
http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL0429.htm
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