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▼希望さん:
>血流量1.25倍、時間1.25倍⇒1.6倍位を期待してたのですが、、、
尿素除去率は55.0%→68.7%ですから、sp-Kt/Vで0.94→1.36程度でしょうか?
(除水量が基礎体重の3%程度と仮定、Handbook of dialysisの換算グラフから推定)
患者の立場では残念なことですが、透析量増大とその臨床効果は、直線的な相関関係にはならず、
横に寝た二次曲線の様な関係であると、考えられています。
ですから透析量が大きい方では、少しの増大では、臨床効果が実感され難い可能性がありますが、
貴殿の場合は、まだ「おいしい」部分の変化ではないかと思います。
数値の変化はともかく、体感として良いものを感じておられるというお話でしたよね。
ところで、貴殿の条件は確かAPS-25SA、Qb250ml/分、5時間透析だったと思いますから、
Qb250でのカタログデータはありませんが、尿素クリアランスをQbの80%程度と仮定すれば、
Kt urea(指数化しない透析量)=250(ml/分)×0.8×300(分)=60000(ml)=60L
Kt ureaが60Lでもsp-KtV ureaが1.4に達しないとすれば、やはり体格が大きい(>70kg)のでしょうか?
若い、体格が大きい、元々体力や活力がある…といった方の場合、
多少の透析不足があっても、数年間程度は、難なくクリアしてしまうことも少なくないです。
しかし、先日の学会で、組織に沈着したアミロイドは、腎移植後20年でも取れないという報告がありました。
既に家庭透析も考えておられる様ですから、十分におわかりのことと思いますが、
体調が悪くなる前から、しっかり透析することが、とても大切なのです。
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