|
▼花mamaさん:
>▼kusakariさん:
>>▼匿名希望さん:
>QBを低めに維持することのメリットとは何なのでしょうか?
>ちなみに当院で一番QBが低い方は150ml/minで4時間透析です(導入1月程ですが…)
>在宅だとQB200ml/min、QD400ml/min8時間週4回。
>オーバーナイトだと今はオーバーナイトを離脱した患者さんですが、KT/Vが2.0くらいだからと
>透析量を減らされました。
>よく解らないです…(KT/V2台だと透析しすぎと言われてガンガンQB下げられます。小さな女性
>なのですが…)
QBを低めに維持することのメリットとは・・・
QB 200ml/minだと一般的なダイアライザで尿素のクリアランスは 190ml/minくらいでしょうか?
健常腎の尿素クリアランスは80ml/minくらいであると記憶していますので
血液透析という作業自体がちょっと無理のある間歇的治療であると認識しなければなりません。
もちろん健常腎は24時間働いているわけで
週3回6時間程度の治療でこれを賄おうとするには、算数ではQBはできる限り高ければよいことになります。
問題はその急激なgapに患者の体力や生体恒常性がついてこれるか否かですね。
栄養状態が比較的良好で低リン、低K、低アルブミンの心配が無い患者には
QB400/min以上は受け入れることができる設定であると思います。
一方で、高血流透析で透析後に疲労感を覚えてしまったり、透析後低リン、低Kの患者には
それなりの血流で我慢することも必要であると考えます。
またQB200 ml/minに長年 慣れてしまった患者に対して透析効率を上げる場合は
時間をかけて穏やかに向上させるべきであると思います。
ご存知のように最近のハイ・パフォーマンス・メンブレンの能力を発揮させるには
ある程度のQBが必要ですので、
高血流を許容できない患者にはあえてEVAL(2型)や積層型を用いてQB 200 ml/min程度で優しく行う透析も必要なのだと思います。
元気になっていただければ、それからレベルアップすればよいのです。
当院はちなみに平均QBが280 ml/min程度です。
EVAL(2型)や積層型も全体の3割程度使用しています。
何でもかんでも高血流量ではいけない反面
何でもかんでも低血流量でもいけない と思っています。
上記の考えをもとに当院では個々にあった透析処方を実践しようと試みています。
また、これは持論になってしまいますが・・・
長時間 高血流透析の場合、透析液によっては
透析液側からのCa負荷や異所性石灰化の可能性についても
今後は留意する必要があるのではないか、と思っています。
Kt/Vについても ご存じのように
低栄養で低体重の患者は高めに表示されてしまうわけで
その逆のパターンもお分かりですよね。
nPCRやGNRI、TAC BUNと絡めて評価しない限りは数字が独り歩きしてしまいますよね。
やはりdataうんぬんよりも痩せない透析、透析終了後に元気が保たれている透析が良いのではないのでしょうか?
>余談ですが、最近まで退職を考えていましたが、K県で長時間透析をやっているのは今のところ
>うちだけなのでまだまだ頑張って勉強しようと思いました!
わたしも九州です。
花mamaさんの施設がどちらであるのかが あたまの中でグルグル駆け巡っていますが
それは今後のお楽しみにしておきます。
頑張ってください。
|
|