|
▼あまのんたさん:
>先生、こんにちは。
>隣県に住む、透析13年目の患者です。
>
>先生のお話は、腎友会の会議や、交流会、全国大会といろんなところで聞かせていただいています。
>
>その上で、先生やこちらにいらっしゃる皆様にお知恵をお借りしたいと思い書き込みさせていただきます。
>
>先日の全国大会でもありましたが、『透析は週3回・4時間では不足』というのは、患者の中でも
>当たり前の認識となっていると思います。
>しかし、現実問題として、それ以上を望んでも色んな壁に阻まれ、なかなか思うようにならないのが現実です。
>
>
>そんな中で、知り合い(医療従事者)からこんな話を聞きました。
>
>その透析患者さんは、週3回・4時間の透析を10年近くされているそうなのですが、それでは不足だと知り、
>大変衝撃を受けたそうです。
>特に、死亡リスクや寿命の点で差がでることがショックだったようですが、かといって、病院に条件を
>変更してほしいと言えず、別の病院に移ることもできず自分の中だけで悶々と悩み、死の影におびえるようになり、
>鬱状態のようになってしまったそうです・・・。
>
>それまで元気だった患者さんの様子があまりにもおかしいのでスタッフが声をかけたのですが、最初は何も
>答えてくれなかったそうです。
>数ヵ月後にこっそりと相談されてわかったそうなのですが、正直どう対応していいかわからず、「ごめんなさい」
>と謝ってしまったそうです。
>
>その後、その患者さんは別の病院に移動されたそうですが(ご家族の転勤の関係)スタッフは、自分はどう対応して
>あげるのがベストだったのか、今でも考えることがあると言っているとか。
>
>
>実は、私も同じように悩んだ時期があります。
>私も数年前まで、3回・4時間・血流180という透析をしていました。
>そんな時、先生のお話を聞く機会があって、自分の条件の悪さ(当時はそう思った)に愕然とした記憶があります。
>今は血流200ですが、数年言い続けてようやく、という状態です。
>本当はせめて250にしたいのですが、体が小さく(DWは40.5です)検査データも良いということで
>「これで充分」と相手にしてもらえません。
>私は元来、お気楽・能天気な性分なので(笑)「ま、気長に訴えるさ〜」と構えているのですが同じように
>もがき苦しんでいる患者さんはたくさんいるような気がします。
>
>
>もし、皆さんが同じような相談をされたら、どのように対応されるのでしょうか?
>正解はないと思うのですが、お伺いしてみたいと思って書きこませていただきました。
>よろしくお願いいたします。
>
>
>ちなみに、知り合いは企業系病院の外科の看護師で、元同僚さんの体験談だそうです。
正常な腎臓は24時間365日働いているわけですから
週3回4時間血流200ml/minでは 明らかに透析不足ですね。
検査データが良いのはあなたの自己管理が良好なだけであって
1回の透析時間を6時間くらいまで伸ばし
徐々に血流を300ml/minくらいまで上げるとしたならば(徐々にです)
今よりも もっとたくさん食べることができるようになって 体重も増えて
もっともっと元気になれるものと推測してしまいます。
週3回4時間血流200ml/minレベルの透析では
いくら現在のデータが良くても 将来 必ず合併症が出てきます。
体が小さい方なので高血流よりも 長時間透析の方が向いているかもしれません。
透析時間については 施設それぞれの事情があるので
一概に「延ばしてくれないから 施設が悪い。」と言ってしまうわけにはいかないのですが
せめて30分や1時間の延長は交渉してみてはいかがでしょうか?
血流量については施設の都合なんて関係ないので
もっと上げてもらうように交渉しても良いと思います。
少なくとも300ml/min程度までは血流を上げた方が予後は良好な傾向にある
という15万人規模のデータはあります。
「検査データが良いのでこれで十分。」と医師が本気で思っているのであれば
ちょっと残念です。
その医師の考え方を訂正するのは もしかして われわれ医師の業務なのかもしれません。
あなたの質問に正解はあります。
頑張って 貪欲に 良い透析を受けることです。
良い透析は 受けたもの勝ちです。
|
|