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▼akizyさん:
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> 透析専門医とは何でしょうか?
外科専門医、消化器外科専門医などの資格は持っていますが、残念ながら透析専門医はもう面倒くさいので取るのをやめました。
臨床の現場においては、透析量の問題は些細な問題にしか思えません。毎日の血圧測定、血糖測定、食事内容を把握することや、基礎疾患から予測されるリスクに応じた諸検査を行って発症する前に専門医特に循環器や整形外科医に紹介すること。
自分で出来るエコー検査で腎がんや肝癌のスクリーングをすること。眼科医に紹介すること。
高齢の患者であればケアマネと連携を図る事。
一人暮らしの高齢者には、ヘルパーに入ってもらう事。
こうした介護のネットワークと連携をし、毎日誰かの紹介状を書いたり、する事がメインの仕事のような気がします。
透析不足が原因で起きている事を見つければ、透析量を増やすというのは、最初にしているので、
逆に今年の夏は高齢者の食欲が落ちて透析量を一端減らして、あるいはHDFの設定をHFに近づけて、食べるようになってからまた透析量を増やしてゆく。
これが維持透析を専門にしている医師の本質的な仕事だと思います。
血流云々、時間云々の所で変えない医者は「透析不足の怖さ」が解らないのなら「未熟者め」だし、知っていてやらないのであれば「優先順位は経営者>医者」となるでしょう。しかし長期予後を確保することが最終的には「経営」にとっても患者にとってもいいことだと気がつけば、週4回の救命透析もするでしょう。患者の家族にも喜んでもらえます。
これが透析医が綜合診療医たるゆえんです。「腎機能を失う」とは病態的にすべての臓器へ影響を及ぼします。腎臓内科しかしらない医者には実は荷が重いのではと元外科医の自分は思います。
外科医の全身管理の技術と多領域の知識が必要であるという認識の違いを透析専門医は知っているのでしょうか?
というのが私見です。
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