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▼ヌーボー20さん:
>去年 診療報酬で オンラインHDFが 算定出来るようになりました
>
>合併症防止の効果があると 評価されたのではないでしょうか
>
>また 縛りまなく 透析患者なら 誰でも できます。
あげ足をとる意図はないことを どうかご理解くださいね。
2012年4月からオンラインHDFに対する保険点数が認められ
すべての慢性維持透析患者に施行可能となったことは喜ばしいことです。
おそらくオンラインHDFの臨床効果に「期待」してのことだと思います。
しかしそれはヌーボー20さんが先におっしゃた「HDよりオンラインHDFのほうが 良いのに決まっています。」ということとは別なのです。
>普通に考えて HDよりオンラインHDFのほうが良い治療です 言っても いいのではないでしょうか
それは違うと思います。
そう言い切ってしまうためには われわれの立場では医学的根拠が必要なのですね。
血液透析処方ガイドライン2013年版(案)においても
「オンラインHDFは、少なくともローフラックス膜HDよりは生命予後の向上が得られ、さらに長期間施行することによりハイフラックス膜HD に対しての優位性も推定される。しかし生命予後改善の確実な証拠は未だ得られていない。」と記載されています。
現段階では(とくに日本で一般的に行われている前希釈オンラインHDFにおいては)
super high flux HDとオンラインHDFの優劣についての十分なコンセンサスは私の知る限りは得られていません。
つまりその優位性は今のところは「推定の域」を出ていないということです。
未だに十分なエビデンスが無いその事実をわれわれは直視しなければなりません。
繰り返しますが、わたしもオンラインHDFはよい透析治療のひとつだと認識しています。
しかしそれが現在のsuper high flux HDよりも優れていると言い切るのは時期尚早です。
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