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うちの職員が,有る書類に「患者がクールを変更するときに」云々と書いていて,まあ,その使い方はおかしいでしょうという話をしたので,せっかくだからまとめてみました.
そもそも,クールの語源は coolではなくて,
1.クール【(ドイツ) Kur】 《治療の意》特定の治療に必要とされる一定の期間。
と,思われます.
2.クール【(フランス) cours】 《流れの意》放送で、週1回の続き物番組の放送期間の単位。13週を1クールとし、1年を4クールと数える。
も,殆ど同じ雰囲気ですね.
1と2は語源は同じかもしれない.2と下記の参考(英語)は明らかに同じ.
つまり医療現場で使われる「クール」とは,
LDL吸着は1クールに1週毎に10回行う という様な使い方が本来の使い方.
透析時間帯をさして,朝のクール,昼のクール等と言うのは本来の使い方ではないかもしれないが,あながち間違いとまでも言い難い.
しかし「クール」だけ切り出して使うと「わけのわからない事になる」.
参考 . コース【(英語)course】
1 進んで行く道筋。進路。針路。水路。「台風の―が東にそれる」
2 運動競技で、定められた通路・進路。陸上競技の競走路、水泳の競泳路、ゴルフの競技路など。
3 野球で、投手の投球の通る道筋。「低めの―をつく」
4 行動の方針・方向。「堅実な―」
5 人生の経歴。過程。「出世―を歩む」
6 教育・研修・訓練などの課程。教科。「ドイツ語―」「初級者―」
7 西洋料理で、順に出される一品。「フル―」
所で,最近は「インフル」なる省略語がすっかり市民権を得たが(マスコミの力恐るべし).元々influenzaは flu,つまり「フル」と略すのが当たり前だったのだが...
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