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▼kusakariさん:
>▼kasagoさん:
>CaやPTHはビタミンDで管理するのが常道でしょう.
はい。カルシウム値のコントロールは、活性型ビタミンD製剤の調整が基本だと、私も思います。
>大昔はビタミンDがなかったので仕方が無く,透析液のCa濃度を上げて(3.5mEq/Lなんてのが今でも売られていますが),対応せざるをえなかったんですね.
>で, PTHの存在が認識され,PTHを抑制する為に充分なビタミンdを服用,もしくはビタミンdのパルス療法などをするとCaが上昇する.それを予防する為に2.5mEq/LのCa濃度の透析液が出ました.10年ちょい前.
Ca2.5mEq/Lの透析液の登場は、リン吸着剤がアルミ系からカルシウム系の変わったことが、一番の理由かと思います。
炭酸カルシウム類を使いながら活性型ビタミンDを十分使うのが難しいので、Ca2.5mEq/L透析液が市場に出たのだと思います。
>所が,それは,低すぎて,透析を行っている最中に破綻するケースもあるから,もう少し高めが良いというのが9年〜10年前からの小生の意見です.
>まともに取り合ってくれる人は当時はいませんでしたけどね.
Ca2.5mEq/L透析液が出て、さあ活性型ビタミンDのパルス療法が存分にできるぞ…と思っていたら、
前後のカルシウム値の変動だけでなく、伏兵だったのが、透析でのカルシウムの出納でした。
つまりCa2.5mEq/L透析液では、透析でカルシウムが生体から除去されることになる方がいて、
Ca除去がPTH分泌を促進することがわかったのでした。もちろん過剰なCa負荷もよくないですから、
透析液カルシウム濃度は、2.7〜2.8mEq/L程度がよいだろうと、MBDの専門家は早くからご存じでした。
で、Caを除去も負荷もしない程度Ca濃度の透析液が良いだろうと、S先生に意見を聞いたら、同じお考えでした。
それで2.5と3.0を足して二で割ることを考えましたが、当時は「平社員」の立場で、実際にはできませんでした。
ある一定範囲内で成分の調整した透析液については、もっと自由に市販できる様になると良いのですが…。
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