|
透析室は,大勢が長時間空間を共有する場です.
1人の患者さん,あるいは職員が(小生も含めて),インフルエンザが発症したら瞬く間に多数に感染するでしょう.
各施設でハード面,ソフト面で感染対策は行われているでしょうが,
インフルエンザの予防の一つにワクチンがあり,ある程度有効です.
当院では過去,ほぼ100%の患者さんたち,職員でワクチンを摂取してきました.
透析室内は常時外気導入の換気扇を稼動していますし,冬場に暖房を入れる季節は加湿します.
様々な対応のおかげで,毎シーズン,インフルエンザに罹患する人は極僅かです.
患者さんでは罹患者ゼロの事が殆どでした.
感染の比率で言えば職員の方が患者さんよりも多いくらい,当院の患者さんはインフルエンザに感染してきませんでした.あるいは,感染したかもしれませんが発症しません.
確かに,医師にもワクチンは不要だ,害悪だと主張する方も稀にいますし,
本来健康な成人がインフルエンザにかかっても数日間発熱などで苦しむだけで済むでしょう.
しかし,老人,小さな子供,合併症を抱える方々にとってはインフルエンザは死の危険のある疾患です.
実際,当院では透析患者では有りますが,若い,とても元気な方がインフルエンザで死に掛けた事がありました.その方は,それ以降毎年二回のワクチン接種をしています.
皆様,是非,ワクチンを受けましょう.
日本最大の会員数を誇る全腎協にも,是非そのような勧奨をしていただきたいと思います.
また,小生の認識が誤っていなければ,ワクチンを受けるべき職種として,教職員,医療従事者が筆頭に上げられます. それは,感染するリスクが高く,尚且つ多へ感染させるリスクも高いからです.
|
|