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▼hiraさん:
>ゴッチらが、1985年、至適透析量はKt/V 1以上,nPCR 0.8以上と報告し、
>1990年代に入り、Daugirdasら、新里らによる Kt/Vの計算手法が
>いくつか報告されました。
ゴッチの式だと,新里式よりも2割程度低くなりますね.
いずれにしても,低過ぎで,たぶん,アメリカの場合,3時間が基本の母集団でしょうか.
5年生存率が50%をはるかに下回っていた時期の「指標」では?
>日本では、透析医学会統計調査によって全国の患者データをもとに
>解析結果から single-pool Kt/V 1.6以上 との指標を報告されたのが
>1994年ころではなかったかと。
>
>10数年前には すでに透析医学会統計調査にはKt/Vや透析時間などの
>適正透析の条件が示されていました。
目立たない形で,ちらっと示されていたりしますが,ガイドラインにはならず,責任ある方が推奨という形にもなかなかなりませんでしたね.
鈴木一之氏が委員としてまとめた,2010年の統計結果で,1.6とかいう数値だったかしら.
本年の医学会総会で,2.0を目標にという話が有ったように聞いています.
>約20年前の1992年に発表されたフランス TassinのDr.Charraらの8時間透析
>による生存率が報告され、維持透析における「時間」は「透析量」とは独立した
>長生きの条件であることが注目されることになりました。
Kt/Vの数式は,除去率(BUNの前後の数値)がメインの変数ですから,実際の除去量を測定したうえでの「真の値」は, 透析時間が長くなるほどずれが出てくると想定できます.
実際に,排液を検査した真のKt/Vなら,時間因子が小さくなる懸念も有ります(もちろん,時間が長いほどKt/V自体が大きくなるので,長時間は大いにメリットでしょう).
>私も経験的に、Kt/Vでみるcritical Pointとしては、
>年単位平均での 新里式 spKt/V は2以上ではないかと思っています。
この式を作成された時のデータ取りした母集団の事そ知らないのですが(論文もどこかへ行った),恐らく1辺りが最も多い集団でしょう.ですから,2とか,3とかになると,本来その計算式で良いのかという懸念も有りますね.
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