|
▼さっちゃん携帯さん:
>今夜の回診、大学のお当番先生でしたが
>hANPが81gp/mlも有りますと。
>この場合のhANP高値は、何が考えられますか?
>自分の身体に、何が起きているのか?
>理解しておきたいなって。
あの〜、こういう場合、以前の値〜特にいくつくらいで推移していたか〜を、教えていただかないと…。
今回、低血圧という病状があるので、たまたま検査ということでしたら、説明は難しいです。
>大学の先生に、許容範囲はどのくらい?と、お尋ねすると
>18前後とか仰有るので、先生…BNPと間違ってない?と
>それ以上、ご質問は止めました。
hANPの「正常値」は、20〜40 pg/ml程度です。
最近の「心臓血管病予防のガイドライン」では、1991年の自治医大グループの論文を引用して、目標値を50〜100としています。
うちでは、同じグループの2004年の論文を参考に、目標値は25〜60と考えて、使っています。
ただし、いつも25より低くてちょうどよい方もおられますし、<100なら良しと判断できる方も。
>ところで、心胸比も両手シャントの割に
>47%とまずまずで、浮腫感なしの自覚症状。
>寧ろ、スッキリですから、ちょっと予想外です。
>血圧がそれなりに安定するまで暫くこのままで、行こうと考えています。
この結論は、それでよいと思います。
体液量を評価する検査は、CTRはもちろん、単独で決定的なものはありません。
うちでは複数のものを使って、「間違い」を減らす様に気をつけて、利用しています。
が、もっと大事なのは、血圧などの臨床的な評価や患者さんの体感などです。
|
|