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▼希望さん:
>2週間に1回とかです。その結果、現状維持を10年近く続けてるとの話。
比較対照試験を行って、2週間に1回透析をした人が、しない人より、週3回透析になるのが遅かった、
あるいは、生命予後がよかったといったことが、証明されているのでしょうか?
>中国の金持ちは最高の医療が受けられます。
ただし、患者さんが「金持ち」という特定の集団に偏ってしまうと、その時点で比較対照試験は困難ですね。
頭数・年齢・性別を揃えても、「金持ち」集団の内包する他の要因、薬の処方が十分にしてもらえる、
栄養指導がきちんと受けられる、他の併発症もよい治療が受けられる…などなど、
バイアスがいっぱいありすぎて、腎機能が長持ちする要因が、実は週1回透析ではなく、「金持ち」の他の理由かもしれません。
>その事を当時の防衛医大の担当医に聞きました。答えは意外にも、、そのとおりとの事。
>担当医が話すのは米国。金持ちの話です。。。内容はほぼ同じでした。
そうですか。Pub Medでも検索してみましたが、該当する論文は見つけられませんでした。
ぜひ、その担当医先生に、臨床研究の結果が書いてある論文を教えてもらって下さい。
また、腎機能30%以前に始める透析が有効である根拠は不明確であると、私も考えます。
>ではなぜ、日本では、、と言うはなりになり、「混合診療」の事が出ました。
>クレアチニン2程度では保険診療は受けられない。
先のレスにも書きましたが、「混合診療」はダメですけれども、保険診療は可能です。
原則的にレセプト審査ですから、「慢性腎不全」の病名があれば、血液透析は保険を通ります。
もちろん診療実態によっては、疑義紹介の可能性や、監査時に問題とされる可能性は残りますが、
クレアチニンの数値で血液透析が保険内になったり、保険外になったりはしません。
クレアチニンの数値が関係するのは、障害者手帳や障害年金の方です。
>ちなみに米国では貧乏人がCAPDをする人が多いとか。。。
この部分は、担当医のお話の「伝聞」として、書いておられるのでしょうか?
まず、行けばわかりますが、米国やカナダの広さや気候(北部の冬の厳しさなど)を考えてみて下さい。
特に田舎では、透析できる施設に通うということが、とても大変な地理的・気候的環境があります。
その様な状況が、家庭透析のひとつとして、腹膜透析を多くしている可能性があります。
また、実際に腹膜透析をしている人に話を聞くと、医療者に任せることを好む傾向のある日本人と異なり、
彼らは医療にも、自分で関わることを良しとする人の割合が多い印象を受けました。
>14日に1度10年間透析をするか、2年間だけ自由を楽しむか
原疾患などにもよりますが、クレアチニン2 mg/dlから2年で(通常の)透析導入ですか?
一般的に考えて、2年以上持たせることはできますから、それは早すぎますねえ。
そういう比較をしてみせるあたりからして、この話は胡散臭いと思う方が普通でしょう。
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